スケルトンリフォームとフルリフォームの違い
スケルトンリフォームは、家の構造部分を残したうえでの大規模リフォームを指します。部分的なリフォームでは工事の難しい、水回りの移動や間取りの変更が可能です。また、フルリノベーション、スケルトンリノベーションとも呼ばれることもあります。
◆ マンションのスケルトンリノベーション例 ※ここまで解体します!
内部をすべて解体撤去し、配管も共用管だけ残します。 |
内部をすべて解体撤去し躯体コンクリートだけにします |
スケルトンリフォームのメリット・デメリット
スケルトンリフォームを検討する場合、メリットとデメリットを知ったうえで実施することが大切です。何が得られるのか、注意点はあるのか、詳しく見てみましょう。
スケルトンリフォームのメリット
メリット1:買い替えより費用を抑えられる
メリットの一つは、家を買い替えるより安く新築同様にでき、さらに内装や間取りの自由度が高いことです。
メリット2:配管や断熱材などにも手を入れられる
スケルトンリフォームで工事するのは、内装だけではありません。水道の配管や断熱材など、壁や天井の裏側にあるものも刷新できます。これらの設備を交換することで、より快適な暮らしができます。見た目だけでなく住み心地も向上できるのは、スケルトンリフォームの大きな利点です。
スタイロホームによる断熱 |
ウレタン吹込みによる断熱 |
すべての給排水管をリニュアルすることが出来ます |
設備の配置も自由に変更可能です |
メリット3:家全体のデザインを統一できる
部分的なリフォームとは異なり、スケルトンリフォームは住まい全体の改修となります。そのため、住まい全体のコンセプトを統一することが可能です。「北欧風のおしゃれな家」「木の温もりを感じる家」などテーマを持つことができるのも、スケルトンリフォームの強みといえます。
無垢のフロアや漆喰で仕上げたリビングダイニング |
キッチンが主役のリビング 人が集う空間に・・・ |
小上がりのあるリビングダイニング |
白を基調に北欧風に仕上げたリビングダイニング |
スケルトンリフォームのデメリット
魅力の多いスケルトンリフォームですが、工事範囲が大きいことによるデメリットも存在します。
デメリット1:部分リフォームに比べるとコストが高い
新築を買いなおす場合と比べるとコストは抑えられますが、部分リフォームと比較すると費用は大きくなります。手持ちの資金額によっては、ローンの借り入れなども検討されることもあると思います。尚、ローンを借り入れてリフォームする場合は、減税制度の対象となる場合があります。
デメリット2:工期が長く仮住まいが必要
スケルトンリフォームを行ううえで注意が必要なのが、工期が長く仮住まいが必要になる点です。工事の規模が大きい性質上、工期は2ヶ月から4ヶ月ほどになることもあり、賃貸住宅など引っ越し先の手配が必要です。施工会社によっては、引っ越しや仮住まいの手配をまとめて相談することもできます。
デメリット3:マンションの規約によってはリフォームできないことも
マンションの場合、規約によってリフォームの範囲や使う素材が制限されていることがあります。マンションのリフォームの場合、規約を確認してみることも大切です。
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